ワタクシメにはおじいちゃんやおばあちゃんと過ごした記憶は非常に少ないです。
父方の祖父母は鹿児島に住んでいたので遠距離で中々会う機会もなく、母方の祖父母は母が幼少の時に亡くなっていました。記憶にあるのはこの映画のなかにあるお金はないけど、心あるおもてなしがあったのを記憶しています。
本作はハリウッド型のCGを使ったスペクタクルな作品でもなく、有名な役者さんが出ているわけでもなく、出演者の大半はこの撮影に使われた村の住人達ですが、監督のイ・ジョンヒャンの情熱が人の心打つ秀作に仕上げています。言葉少なくても、そこに相手を思いやる心があれば、それを受けた相手も共感しその心を知ることが出来る…そんなあたたかい映画です。イ・ジョンヒャンのデビュー作「美術館の隣の動物園」ではテンポのよいラブコメディを描き、本作では良質のヒューマンドラマを描き、その幅の広い作品作りには類い稀なる才能を感じます。
例のごとく大泣きしました(T T)
★は★★★★

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