常日頃、男気一本でいきておりますワタクシメですが、この映画に描かれる「武士道」は外人さんが描いたせいもあってか、やや神秘的に描かれている感が否めません。まあ、非常に日本人の女性が慎ましやかに撮られているのは個人的には理想ですが、あれも過剰過ぎるかもしれません。しかし「忠誠」を誓ったり、主君のために「死」もいとわないという概念は逆にいうと欧米の方が生きていたりするのではないでしょうか?「愛国心」に至っては今の現代日本には皆無のような気がしてなりません。そういう面では武士道にまつわる様々な関わり合いや心情は日本人が描くより強い印象を受けましたね。主演のトム・クルーズや渡辺謙の演技も良かった(のかな?)のですが、ワタクシメ的には氏尾役の真田広之のぶち切れ度がイイと。そういや黄昏清兵衛はまだ見てないです。
耽美に描かれすぎた点がこの映画全体を今ひとつリアルさが欠けた「ただの画ゾラ事」というイメージしか抱けなかったのは残念です。
★★★  ホント惜しい作品です。

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