世の中は結構理不尽に出来ている。というよりも理不尽なのが世の中なのでしょうか?正しいことが認識されなかったり、認知され評価されるべきものがこき下ろされたりと、中々世知辛いです。
本作もそんな悲哀が漂っていますね。そしてジム・キャリー。
世知辛い世の中に生まれてしまった彼の評価もちょっと日本では低く見られがちです。独特のセンスと、知性を持ち合わせた当代きってのコメディアン。ですが、特定のイメージが固定されてそのダメージが拭いきれていません。
この作品も決して駄作ではないのでしょう。如何せん日本人のセンスとアメリカのセンスでは「笑い」に歪みが発生するようです。でもって、凝り固まった偏見がジムの演じるヒューマンな部分を吹き飛ばしてしまいます。笑うことと泣くこと。悲しいことと嬉しいこと。この両者はいつも背中合わせです。ジムはこの両者を体全体を使って表現します。「ライアーライアー」も良い演技を魅せていましたが、「マジェスティック」はもっと評価して良い作品です。キャリアとセンスを着実に身につけている偉大なコメディアンとして、彼の存在はワタクシメの心に染み入っているのは間違いありません。
★★★…もう一個付けとくか。★

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